香水の種類を理解することが、香水選びの第一歩です。フランスパリで調香技術とスタイリング技法を学んだプロが香水の種類や香りをご紹介。実際に香りを試すことも。香りの種類を捉えることが出来れば、自分にピッタリの香水に出会えるようになります。
香りを実際に試したい方は下記ボタンより購入することができます。
タイプとノートについて
香水は沢山の香料で構成されています。そしてそれぞれの香料はノートというグループに属しています。
例えば、柑橘系のさわやかな香りはシトラスノート、ローズやジャスミン・スズランなどのお花はフローラルノートそしてその中でもより中心として感じる・主要のノートがタイプとなります。
香りのタイプというのは香水を分類や識別するために主要な香りの特徴によって分類されることです。香水のタイプは大きく7グループに分かれているといわれています。
本サイトではタイプから絞りこみ、気になるキーワードのあるノートが特徴となるものを選べるようにしております。是非ご覧ください。
料理に例えるとわかりやすいです。お肉料理にブラックペッパーなどで味や香りにアクセントをつけたりしますよね。それと一緒でメインはお肉。ブラックペッパーが主役になる料理はとても食べられません。
美しさを大切にする香水では、ノートとタイプの役割や香りの強弱などをしっかり理解した上で、美しい香りを創作します。
本来であれば香りを実際に試し記憶することが望ましいです。もし実際に香りを試す機会があれば、各ノートの説明を頭の片隅にでも入れておくと、香りを整理することができます。もし気になる香水があれば、どんなが香りが特徴的で、それはどのノートに分類されるかが分かることができれば、好きな香りの種類を絞り込みことができるからです。
香りの種類:各ノートの説明
気になるキーワードをピックアップしてみましょう。
シトラス(citrus)
タイプ◎
柑橘類の香りで、フレッシュ・さわやか。 エネルギッシュさを感じる香り。
(香料:レモン、オレンジ、グレープフルーツなど)
またニューフレッシャーノートと呼ばれる柑橘類をより持続性を高めた香りもあるが、香りを選ぶ上では省略
アロマティック(aromatic)
タイプ◎
香草などの清涼感がありフレッシュな香り。清々しく瑞々しい。生命力を感じられる香り。
(香料:ラベンダー、ローズマリー、タイム、ペパーミントなど)
マリン(marine)
タイプ×
軽くて透明感のある香り。
海や空を思わせるすがすがしい香り
出典:pixabay
フローラル(floral)
タイプ◎
可憐な、優雅な、華やかなフローラルの香り。
(ローズ・ジャスミン・イランイラン・スズランなど)お花の香りによって印象は異なりますが、リッチフローラル、ライトフローラルと軽やかな香りからリッチで濃厚な香りまで様々ですが、タイプとしては全てフローラルタイプに分類されます
アルデハイド(Aldehyde)
タイプ×
輝きやメタリック感を思わせる、モダンな香り
(写真 出典:写真AC)
グリーン(Green)
タイプ×
草の葉や木の葉など緑を連想させる爽やかな香り。
きりっと爽やかにそして元気に香りたつ、
おおらかで生命力あふれる自然の香り
出典:pixabay
フルーティ(FRUITY)
タイプ×
柑橘系以外の果実。もぎたての果実のような香りで、かわいらしさ、初々しさ。瑞々しさを感じさせます。
出典:pixabay
スパイシー(spicy)
タイプ×
ペッパーやナツメグ、クローブ、カルダモンなどの香辛料がぴりりと刺激的な香り
出典:pixabay
ウッディ(woody)
タイプ◎
杉や白檀など樹木の香りで落ち着いた温かみのある香り
落ち着き、力強さを表現
(白檀・杉・ヒノキ)
フゼア(FOUGERE)
タイプ◎
ある香水が大ヒットし、それに似た香りがタイプとカテゴリーされるようになりました。その由来となる香水とは1882年にウビガン社のフジュールロワイヤル(王室のシダ)。ラベンダー、ゼラニウム、ベチバー、オークモス、クマリンなどが組み合わさった香り。フゼアの決め手とは、ゼラニウムの香り方とも言われています。清潔感あふれる男性的な香りが特徴的
シプレ(CHYPRE)
タイプ◎
フゼア同様にある香水が大ヒットし、それに似た香りがタイプとカテゴリーされるようになりました。その由来となる香水とは1917年にコティ社より発売された「シープル(Chypre)」。地中海のキプロス島をイメージしたとされる作品。主にベルガモット、ローズ、ジャスミン、オークモス、パチュリ、ラブダナムなどが組み合わさった優雅で気品のある香りです。ただしIFRAの規制により現在は代替の香料が使用されております。シプレの中でも、「モダンシプレ」と「クラシカルなシプレ」があることを覚えておきましょう!
レザー(leather)
タイプ×
革製品を感じさせる香り
出典:写真AC
グルマン(gourmand)
タイプ×
美しいお菓子を思い起こさせる甘い香り
出典:pixabay
オリエンタル(Orientale)
タイプ◎
ヨーロッパから見た東洋をイメージさせる香り。
そのため東洋から持ち運ばれた香料を中心に使用されています。
官能的でミステリアスな甘く重厚な香りが特徴的です
アンバー(AMBER)
タイプ×
バニラ・樹脂類・ラブダナムなどから構成された香り
出典:写真AC
パウダリー(poundree)
タイプ×
イリスなやスミレ、おしろいを思い起こさせる気品ある香り
出典:pixabay
ムスキー(MUSK)
タイプ×
温かみのある人肌を思わせる、清潔でソフトな香り
出典:pixabay
最後に
近年では、安全性を考慮し、IFRAで禁止される香料も年々増えています。特に天然香料は合成香料に代替され、特にシプレタイプは、現在店頭で販売されているモダンシプレの香りとクラシカルなシプレと全く香りが異なるのです。しかし原点となるクラシカルなシプレが時代とともに、今生きている私たちにとっても親しみやすい香り生まれ変わっているのです。「シプレ」と言うだけでは判断しづらいですよね。香りを学んでいないと分からなかったりします。なので必ず香りを試し、記憶することが大切なのです。
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