270年を超える英国王室御用達、気品ある香りが著名人にも愛され認め続けたブランド。
270年を超える歴史が物語る英国王室御用達「香りの最高級ブランド」フローリス。
1730年に、英国ジャーミンストリート89番地で英国紳士のための理髪店を開店したのが始まりです。創立者のジュアン・ファメニアス・フローリスは故郷が地中海に浮かぶメノルカ島というのものあり、地中海の香りを恋らしく思い、その香りが忘れず、記憶をもとにお店の地下で調香を始めます。得意客に販売したことから始まり、すぐにビジネスマンや貴族院議員とその家族など、セントジェームス界の常連の間で伝統的な製法と上質な香料を使った香水や石鹸が大評判となり、フレグランスブランドとしての地位を確立、優れた技術は子孫へと引き継がれます。
1820年には輝かしい実績がジョージ4世(イギリス、ハノーヴァー朝の国王)によって評価され、2代目のジョン・フローリスは「王室御用達の理髪師および香水商」の称号を授与されました。1860年には、2年後に計画されていたヴィクトリア女王の即位25年を祝うために「ブーケ・ドゥ・ラ・レーヌ」を創作。1926年にも、将来の女王エリザベス2世の生誕を祝福して花の香り溢れる香水「ロイヤルアームズ」を創作したそうです。2012年には、同女王即位60年を祝って改訂版「ロイヤルアームズ・ダイヤモンド・エディション」を発売。数ある英国王室御用達の香水ブランドの中でも上質な香料伝統的な手法で家族だけで代々に渡り築き上げ、歴代の英国王室からの寵愛を受けています。(王室御用達の香水ブランドには「モルトンブラウン」「ペンハリガン」もあります。)
フローリスの気品ある香りは歴代の国王や女王から愛用され、今日ではエリザベス2世女王陛下およびチャールズ皇太子殿下から「王室御用達許可書」を与えられています。古き歴史は、1940ページに及ぶ顧客リストにもなるそうです。またフローレンス・ナイチンゲールのために調合した「Sweet Smelling Nosegay」に対する直筆のお礼状も残されており、ジャーミンストリート本店やディスプレイ什器などが、英国の歴史的重要文化財に指定されています。さらに1959年にはマリリン・モンローが来店して複数本を購入したり、007の著者イアン・フレミングが顧客だったなど王室だけでなく各界の著名人の愛用エピソードが数え切れない稀有な香水ブランドです。フローリスこれまでの伝統で培った技術と信頼をもって、常に新しいチャレンジを続けています。
参考「フォトグラフィー レアパフューム 21世紀の香水」サビーヌ・シャベール ローランス・フェラ 著 島崎直樹監修 加藤晶訳
香水一覧
- BERGAMOTTO DI POSITANO(ベルガモット・ディオ・ポジターノ)
- NIGHT SCENTED JASMINE(ナイト・センテッド・ジャスミン)
- EDWARDIAN BOUQUET(エドワード・ブーケ)
- ZINNIA(ジニア)
- CHYPRESS(シプレ)
- CHERRY BLOSSOM(チェリーブロッサム)
- WHITE ROSE(ホワイトローズ)
- BOUQUET DE LA REINE(ブーケ・ドゥ・ラ・レーヌ)
- SIRENA(シレーナ)
- LILY OF THA VALLEY(リリー・オブ・ザ・バレー)
- FLEUR(フルール)
- LEATHER OUD(レザーウッド)
- HONEY OUD(ハニーウッド)
- CEFIRO(セフィーロ)
- 1976(1976 チェルシー)
- 1962(1962 ソーホー)
- 1988(1988 メイフェア)
- SPECIAL 127(スペシャル No127)
- JERMYN STREET(ジャーミンストリート)
- NEROLI BOYAGE(ネロリ・ボヤージュ)
- A ROSE FOR(ア・ローズ・フォー)
- 71/72 FOR TURNBULL&ASSER(ターンブル&アッサー)
- ELITE(エリート)
- JF(JF)
- NO.89(No.89)
- SANTAL(サンタル)
- VERT FOUGERE(ヴェール・フゼア)